東京・上野恩賜公園の野外ステージを会場に3月28日の開催を予定していた伝道大会「ジャパンハーベスト2020」(同実行委員会主催)が同日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて無観客で行われ、インターネットでライブ配信された。実行委員長の菅野直基牧師(新宿福興教会)は、「これはある意味、十字架体験ですが、のちの日に復活して、はるかに素晴らしい形で神の栄光が現されると信じます」と次回開催に向けて力強く抱負を語った。
大会は「伝道で日本を変えよう」をテーマに、午前から午後にかけて伝道セミナーと伝道の実践、夜には伝道コンサートを予定していた。屋内の別会場で、時間も約2時間に短縮しての開催になったが、夜の伝道コンサートで講演を予定していた弁護士の佐々木満男氏は、ピリピ人への手紙4章6節「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい」と、新型コロナウイルスに関連する聖句として詩篇91篇3節「主は狩人のわなから、恐ろしい疫病から、あなたを救い出される」を強調。イエス・キリストと出会い、あらゆる「恐れ」から解放された救いの喜びを証しし、「自分の喜びを、悩んでいる人や苦しんでいる人とシェアして、立ち上がってほしい」と励ましのメッセージを伝えた。
佐々木氏は「福音は人類最大のグッドニュース」と強調し、「世の中はバッドニュースにあふれているが、私たちはこのグッドニュースを伝える。これが私たちの本当の使命。福音の絶大なる価値に目覚めて、イエス様を信じ、聖書の言葉を信じて生きるならば、いつも喜び、絶えず祈り、すべてのことを感謝して生きることができる」と語った。
菅野牧師は、「私たちの人生で一番優先しなければいけないことは伝道」と強調し、「わたしを遣わした方のみこころを行い、そのみわざを成し遂げることが、わたしの食物」(ヨハネ4:34)とキリストが証ししたように、聖霊に満たされて伝道することがクリスチャンにとっての霊的な食事であり、クリスチャンを元気にすると話した。救いについて「神の側では全部終わっている」と強調し、「しかし人間の側では、それを受け取らなければいけない。だから伝えなければいけない。それを皆さんがやりませんか。神がリバイバルを起こしてくれる」と訴えた。
さらに、使徒の働き1章8節「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります」を引用し、「今が、変化のときです。令和の時代になり、今この時からリバイバルが始まると私は期待しています。日本は救われます。この収穫に向けて、今立ち上がりましょう」と力を込めた。
伝道セミナーでの講演を予定していたジュン・インペリアル牧師(JCOB新狭山教会)も出演し、「私たちのライフスタイルは、伝道すること」だと強調した。新型コロナウイルスも含め、人間のあらゆる問題の解決はイエス・キリストにあるとメッセージを語り、まだクリスチャンでない視聴者に向けて、「イエス・キリストはあなたを助けることができる。今、イエス・キリストを信じてください。あなたは神の子となり、永遠のいのちを受けることができる」と祝福した。
次回の開催は、来年の春を予定している。