長崎県の平戸諸島・野崎島にある旧野首教会が献堂100周年を迎えたことを記念して25日、元島民の呼び掛けで約150人の信徒らが集まりミサが営まれた。共同通信が伝えた。
同教会は、同島野首地区の住民たちが、当時信者戸数がわずか17戸しかなかったが食事を切り詰めるなどして費用を工面、1908年に完成した。昨年世界遺産国内暫定リストに入った「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の一つでもある。70年代には信徒の島民がいなくなっており、ミサが行われたのは実に約40年ぶり。同島は現在無人島となっている。
地元の長崎新聞によれば、記念ミサ開催を呼び掛けた18歳の時に島を離れたという白濱清太郎氏は、「ミサでは、言葉では表せないほど満足感を覚えた。信仰心はこれからも変わらない」と感想を語った。