人気歌手ジャスティン・ビーバーが最近、1億2千万人以上のフォロアー(読者)がいる自身の画像共有SNS「インスタグラム」に、祈りを導く音声を多数投稿し、ファンと共有している。
ビーバーが祈りを導く音声を最初に共有したのは、アドベント(待降節)初日の今月1日。その後16日までに、5分前後の音声を12個共有しており、投稿はそれぞれ50万~150万回ほど閲覧されている。
この祈りのガイドのほとんどは、ビーバーと親しいことで知られているジュダ・スミス牧師によるもの。スミス牧師は妻のチェルシーさんと共に、米シアトル近郊にある教会「チャーチホーム」を牧会している。音声は、チャーチホームのスマートフォンアプリ(iOS・アンドロイド、英語)で提供されているものだ。
ビーバーの投稿には祈りを導く音声と共に、「おはよう。一日を始めるための祈りのガイドだよ。楽な姿勢になって、(祈りを)楽しんでね!」というコメントも添えられている。
いずれの祈りも、聖書の一節を朗読することから始まっており、スミス牧師がその聖句から短い話をしたり、リスナーに質問を投げ掛けたりする。
1日に投稿された最初の音声(英語)では、新約聖書のローマ信徒への手紙8章38~39節が扱われている。同節には次のように書かれている。
わたしは確信しています。死も、命も、天使も、支配するものも、現在のものも、未来のものも、力あるものも、高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。
スミス牧師はこの聖句を読んだ上で、神の愛が「とても広く、とても素晴らしく、また無条件である」ことに感謝している。
ビーバーのファンの中には、「これ(この祈り)をとても必要としていたんだ。すごくいい。ありがとう!」「力を感じるね」などとコメントする人もいた。
ビーバーは4日には、クリスマスツリーの画像と共に「このクリスマスシーズンは、自分の欠点を自分のものとし、自分と自分が愛する人たちのために、その欠点に取り組むことを決めたんだ!君の目標は?」と投稿している。どうやらビーバーは、このアドベントを自分なりに特別な期間として過ごしているようだ。
また4日には、アートオークションで得た収益を恵まれない子どもたちに寄付するという企画も発表。5日には「人種差別に反対」という画像を投稿し、次のように呼び掛けている。
「若かったとき、僕はちゃんと教育を受けていなく、自分の言葉の影響力を知らずに、本当に人を傷つける言葉を使っていたことに気付きました。人種差別はいまだにまん延しています。僕たちはみんな人間で、神様の前には同じ価値を持っているということに気付いてもらうため、僕は自分の声を使いたいです」