世界福音同盟(WEA)は10日、聖書の愛読や翻訳、頒布促進などを、1年を通して呼び掛けるキャンペーン「2020世界聖書年(AD 2020 Global Year of the Bible)」を来年開催すると発表した。各国の福音同盟や加盟団体に働き掛け、世界中の福音派に参加を呼び掛ける。また、ウィクリフ聖書翻訳協会やユース・ウィズ・ア・ミッション(YWAM)、米国聖書協会などの団体とも協力し、2020年が聖書の重要性を確認する世界的な記念の年となるよう目指す。
この計画は、WEAのエフライム・テンデロ総主事が同日、フィリピンの首都マニラで開催されていた青年大会「世界イエス青年の日」の基調講演で明らかにした。テンデロ氏は、約40カ国から集まった青年リーダーたちを前に、聖書がこの数千年間、世界において無類の役割を担ってきたと強調。キャンペーンを通して、「われわれは、一致や自由、発展、また人生の質を高めてくれる永遠の土台である聖書の重要性に焦点を当てる」と語った。
キャンペーンでは、主に以下の3点を推進・奨励する。
- 個人またコミュニティーレベルで聖書を読む機会を増やし、聖書をより深く読むことを奨励する。
- 必要とされているできるだけ多くの言語において、聖書の翻訳、出版、頒布を促進する。
- すべての世代、特に若い世代が、聖書とより関わりを持つことができるよう助けるリソースを提供する。
WEA国際理事会の執行委員会は、ロイド・エストラーダ氏を代表とする「聖書参加推進チーム」を組織しており、同チームが主体となって、各国の福音同盟やWEAの加盟団体に働き掛け、キャンペーンへの参加を呼び掛けていく。15~16日には、米ワシントンの聖書博物館でウィクリフ聖書翻訳協会などの諸団体と会議を開き、各団体と役割分担などを話し合った上で、キャンペーンを正式に発表するという。