世界遺産候補の「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の登録実現を目指し、関係者が課題や対策を語り合う「第3回世界遺産フォーラム in 長崎」が12月6日、長崎市で開催される。西日本新聞が伝えた。
同フォーラムでは、千葉信胤・平泉町世界遺産推進室長補佐が今年7月、岩手県の世界遺産候補「平泉」が登録延期になった経過を報告。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」前副会長の西村幸夫氏が登録の動向を分析する。
登録に向けた取り組みと信仰の場としての環境維持をテーマにしたパネルディスカッションも実施され、「長崎の教会群を世界遺産にする会」会長の林一馬氏や、「高野山」など「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された和歌山県高野町の後藤太栄町長など6人の専門家が語り合う。
また前日の5日には、「教会群」を構成する黒島教会(佐世保市)と田平教会(平戸市)を船とバスで視察。夜は長崎市で情報交換会も開かれる。
フォーラムは午前10時から長崎市大鳥町の長崎ホテル清風で行われ、参加費は2000円。前日の教会視察は5000円、情報交換会は6000円となっている。問い合わせは実行委員会(電話:050・3444・1922)まで。