大津市にある天台宗総本山の比叡山延暦寺で4日、「世界平和祈りの集い」が開催され、キリスト教を含む宗教者ら約900人が参列した。
この集いは、今年で32周年を迎える「比叡山宗教サミット」を記念するもの。同サミットは、当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の呼び掛けにより、1986年にイタリア・アッシジで開かれた「世界宗教者平和の祈りの集い」の精神を引き継ぎ、翌87年に開催された。日本では以来、毎年この時期に「平和の祈り」がささげられている。
今年の集いでは、キリスト教界からは、カトリック教会の大塚喜直(よしなお)司教(京都教区)、野下千年(ちとし)司祭(長崎教区)がそれぞれ、日本キリスト教連合会、世界連邦日本宗教委員会の代表として登壇。また、ローマ教皇庁駐日特命全権大使代理として、駐日教皇庁大使館のヴェチェスラヴ・トゥミル参事官も登壇し、教皇庁諸宗教対話評議会議長のミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット司教からのメッセージを代読した。