ロックバンド「U2」のフロントマンであるボノ(59)が最近、米NBCのトーク番組「トゥデイ」の新刊書紹介コーナー「ジェンナ・ブッシュ・ヘイガーと一緒に本を開こう」(英語)に出演し、ボノ本人や家族が読むキリスト教書籍について語った。
「ツアーで忙しいときは、空いた時間に読める本がいいですね。僕の友人に素晴らしい詩人で英国国教会の教誨師もしている人物がいるのですが、彼と彼の友人がこの本を出版したんです」と語り、ボノは友人のマルコム・ドニーとクリスチャン作家マーティン・ローによる共著『ライフ・ラインズ』(英語、原題:LifeLines)』を紹介した。
「これは信仰に関する本ですが、堅苦しいものではではないし、教派にこだわることもなく、特定の事柄に偏ってもいないんです。もし人生の一面として霊的な生活を始めることに関心があるのであれば、私だったらこの本を読むでしょう」とボノは勧めた。
子どもの頃は、「ナルニア国物語」シリーズやそれに似た本を読んでいたとボノは話す。また、自身の子どもたちに関しては、誰もが読む本と共に聖書も読んでいることを明らかにした。
「私と子どもたちはハリー・ポッターに始まり、ユージン・ピーターソンの私訳聖書『ザ・メッセージ』まで、あらゆる種類のものを読んでいます」
番組の司会者であるヘイガーさんは、ジョージ・W・ブッシュ元大統領の娘だ。ブッシュ氏は現職時代、エイズに苦しむアフリカ諸国の人々を助けるプログラム「大統領エイズ救済緊急計画」(PEPFAR)でボノと協力したことがある。
またボノは長年、ピーターソン氏のファンだった。2人は、昨年ピーターソン氏が召天する前に、互いの友情を記録した短編動画を収録している。動画は2人が詩編について共通の関心などを語るものだが、ボノはピーターソン氏の現代英語私訳聖書「ザ・メッセージ」を称賛している。
ボノはまた、このシリーズの別の動画で米フラー神学校のデビッド・オー・テイラー教授とも対談している。そこでは、自身の信仰を公にし、臆することなくイエスについて語り、惨劇の中でも神が働かれることについて持論を展開している。
まだ幼い頃に母親を亡くしたボノは、その悲しみを吐露する一方で、それが自身を「アーティスト」として育ててくれたことに感謝した。
「心に空いた穴を埋めるために、私はバンド仲間と音楽を始めました。そしてとうとう、その穴を満たせる唯一のものが神の愛だけだと(分かったのです)。それは大きな穴ですが、幸いなことに神の愛も大きいのです」