国際基督教大(ICU)は、同大学創設に尽力した米国人博士の名を冠した学生会館「ディッフェンドルファー記念館(D館)東棟」が今年で建築50周年を迎えた事を記念し1日から、「ディッフェンドルファー記念館祭」を開催している。
初日は、D館の館長を務める佐野好則・教養学部上級准教授が、「この祭のテーマは『平和』。D館50年の歩みを振り返ると同時に、学生が互いの活動を見て楽んでほしい」と挨拶。グリークラブや学生、教職員らが小劇や合唱を披露し、集まった学生たちを湧かせた。
同祭は4日までで、期間中はD館で活動する学生団体が中心となり、音楽や演劇、写真展、茶会等のイベントやミニパフォーマンスが実施される。また、同日12時50分からは、D館東棟オーディトリアムにおいて、同大卒業生であるジャーナリスト・評論家の武田徹氏、読売新聞記者・プランタン銀座取締役の永峰好美氏、ビデオジャーナリストの神保哲生氏ら、著名な3人のジャーナリストによる別講演会も予定されている。
ICUは1949年、御殿場のYMCA東山荘で開かれた日米のキリスト教指導者による会議において創設が決定され、当時の日銀総裁らによる募金活動やGHQ最高司令官を務めたダグラス・マッカーサーの後押しなどを受け53年に開学。学生会館にその名を残しているディッフェンドルファー博士は、米国における外国伝道界の傑出した指導者の一人で、米国におけるICU財団の会長として大学の創設に尽力した。