インドのオリッサ州、カルナータカ州で続いているキリスト者への迫害に抗議するため、同国ミゾラム州政府が休日を制定し、平和への祈りを呼びかけている。
ミゾラム州はインドの他州とは異なり、キリスト教徒が人口の約9割を占めている。キリスト者教会委員会(MKHC)の出した声明によると、同州にある13の教会グループの指導者は、月曜に「平和集会」を組織するため、すでに州都アイザウルを初め7地域に本部を設けているという。
インド・クリスチャントゥデイ紙の報道によると、MKHCのラリンサンガ牧師は、平和集会がオリッサ州、カルナータカ州、マッディヤ・プラデーシュ州のクリスチャンとの連帯を表明するために組織されていると語った。
9月25日には同州で数千人のクリスチャンが祈り会に参加し、アイザウルの救世軍の礼拝所で開催される次回の集会に向けて集まった。
この祈り会では、オリッサ州議会の元議長で教会の長老でもあるロカムロヴァ氏の提唱で「オリッサ・リングトュート・トゥアプーツ」と呼ばれる行進が行われた。同氏の発言を引用したインドのPTI通信によると、参加者は迫害下にあるクリスチャンのためだけでなく、迫害を行っている人々のためにも祈っているという。
8月23日から続くオリッサ州の暴動で、少なくとも50人以上が殺害、数千人が政府の施設や近くの森に避難している。オリッサのキリスト者はいまもヒンドゥー教の過激派によって「改宗か死か」の二択を迫られており、祈りを必要としている。