【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は、バチカンの聖ペトロ広場で9月24日、水曜恒例の一般接見を行なった。
バチカン放送(日本語電子版)によると、この日のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は、使徒パウロと十二使徒との交流について考察した。
パウロはイエスの同時代人であったが、イエスに直接会う機会がなかったため、ダマスコ途上における回心の後、イエスの最初の弟子たちに会う必要を感じていた、と教皇は述べた。
教皇はガラテヤの信徒への手紙に記された、パウロとイエスの弟子たちの何人か、すなわちケファ(ペトロ)、“イエスの兄弟”ヤコブ、そしてヨハネとの出会いに注目、回心後のパウロがイエス・キリストについて、特に聖体と復活について学んだことを指摘した。
パウロは使徒たちから異邦人への宣教に対する認証を得て、使徒たちから受け取ったすべての情報を忠実に伝えた、と教皇は説き、キリスト者の信仰は神話や概念から生まれるものでなく、教会生活における復活の主との出会いによって生まれるものであることを強調した。