1517年10月31日、ドイツ東部の小さな町ヴィッテンベルクにある教会の扉にマルティン・ルターが「95箇条の提題」を貼り付け、宗教改革の発端となる出来事が起こってから2017年で500周年を迎える。ヴィッテンベルクでは今年から2017年までの10年間、ルターの宗教改革を記念する様々な行事が行われる予定で、今月20日からその記念の行事が始まった。
9月20日はルターが神学研究をするためにヴィッテンベルクを再び訪れたとされる日。21日には、ルーテル世界連盟(LWF)のマーク・ハンソン議長が礼拝でメッセージを伝え、今後10年間、様々なコンサートや展示会、講演会など記念の催しが行われる予定だ。
ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会議長のウォルター・アルトマン枢機卿は、独紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥンクのインタビューに応え、カトリック教会がルターの聖書注解やルターが作曲した「霊的力に満ちた賛美」を聞くべきだと語った。
またエキュメニカル・ニュース・インターナショナルによれば、アルトマン枢機卿は、ルターが現代のような自由主義的傾向をひどく嫌がっていたとして、プロテスタント教会がルターの信仰に立ちべきだと語ったと伝えている。
一方、ルターと並ぶ宗教改革指導者の一人ジャン・カルバンの記念行事は11月2日から、「カルバン09」として世界改革教会連盟(WARC)の主催で行われる。