「スピリチュアル界で成功する!!」。そう考えた私は、ある“スピリチュアルヒーリング”に出会いました。
それは、「レイキ」でした。レイキ(霊気・霊氣)とは、明治末から昭和初期に流行した霊術で、手の平から放射される「レイキ」なる“生命&宇宙エネルギー”を患者に送り、人間が本来持っている“自然治癒力”を高め、心身の病を癒やす、「手あて」「手かざし」「触手療法」といった治療術の一種で、“レイキヒーラー”になった友人から、一度だけ受けた経験もあって、運命的な使命を感じ、「資格を取得したい!」という思いが高まっていきました。
そこで、Nさん(70回登場。SNSで知り合った、スピリチュアルな女性)に、「レイキのアチューメントができる方はいませんか?」と相談しました。“アチューメント”とは、レイキを使えるようにするため、そのエネルギーの通り道を開き、“神や天使とされる存在”からサポートを受けられるようにする、“力の分与”的な行為のことです。
そして、NさんからSさんという“レイキヒーラー”の女性を紹介してもらい、“分与”を受けることになりました。段階ごとに日数をかけ、「シンボル」(形状波動で、指で空間に描く図形)と「マントラ」(音波で、声に出して唱える呪文)を次々と伝授されました。
一つずつ使える術が増えていくたびに「霊的な力が高められている!」と感じました。毎回、レイキの学びとアチューメント後には、タロットや“日本の神様カード”なる、アマテラスをはじめとする神々が描かれたカードを使って占いをしてもらい、それらを自分の仕事用にも購入しました。
“レイキヒーリングができて占い(カード&数霊)もするスピリチュアルヒーラー”としての夢が広がっていきました。また、Sさんから「私たちの前世はプレアデス星人の姉妹。霊能力が優れた人の大半は、前世が地球外星人で、中でもプレアデス星人はエリートである」と言われ、「自分は稀少価値の優れた存在なんだ!」と、調子に乗っていました(笑)。
もちろん、今は信じていません。イエス様が十字架で私たちのためにしてくださったことを否定することになりますから・・・。
そして、アチューメント最終日。いよいよすべての過程が終わろうとしたとき、グラグラと家が小さく揺れ始めた・・・と思った次の瞬間、「ドーーン!!!」と大きな音を立てて地面が沈み、縦揺れを起こし、次は大きくしなるような横揺れに変わり、止まるどころか、ますます揺れは大きくなっていきました。
危険を感じたSさんと私は、玄関まで必死で移動し、ドアを開け、玄関ドアの柱にしがみついて祈りました。「東日本大震災」(2011年3月11日午後2時46分)でした。揺れが収まるや、けたたましいサイレンの音が鳴り響き、その音が、さらに心拍数を跳ね上げました。
しかし、不思議なことに、大地震だったにもかかわらず、古いモルタル造りの私たちのアパートは倒壊することもなく、ヒビも入らず、部屋の家具はほとんど倒れず、窓ガラスが割れることもありませんでした。
近所を見渡しても、大きな倒壊もなく、また、学校から学童に向かっているはずの息子も、その日は早く到着して無事であると、これまた奇跡的に通じた電話で確認を取ることができたのです。
「Ⅹ神が地域を守った!」と、その時は思いました。が・・・今、当時の情景を黙想し、思いのスクリーンをのぞいてみると、そこには、私たちを守るため働かれているイエス様の御姿がありました。
私たちの罪深い行いにもかかわらず、包むようにご自分の体で私たちを覆い、息子たちの足を速めて学童に送り届け、電話オペレーターにもなって「回線」をつなげてくださったイエス様。時空を超え、ノンクリスチャンだったときも救ってくださっていた、憐れみ深い主の愛に、あらためて今、心から感謝致します。しかし、それに気付けなかった私の救いはいまだ遠く、さらに「的外れの谷」を下り続けたのです。
そして、震災から数日後・・・。突然、大量の海苔とうがい薬を手にA(元夫)が訪れ、驚きの提案をしたのです!!
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