韓国ソウルの小さな中国人教会で、「顔も、言葉も、行動も温かく」をキャッチフレーズにした「三和運動」という運動が行われている。今年から始まったこの運動は、牧師が韓国に存在する中国人への差別に対して、何か解決策はないかと考案。運動の参加者は「God Bless You」と記された緑色のブレスレットをはめ、「緑色のブレスレットが人生を変えた」と告白する人がでるなど広がりを見せている。韓国紙中央日報が伝えた。
三和運動を始めたのはソウルにある信徒80人程度の小さな中国人教会。同教会のチェ・ファンギュ牧師は同紙に対し、依然として韓国には中国人に対する偏見や差別があるが、「韓国人を責めるばかりでなく、中国人が先に変わって、アプローチしようというキャンペーンを繰り広げている」と説明する。
同紙では、結婚詐欺に遭った女性や、家庭内暴力を受けて流産してしまった女性などが、三和運動に参加して「今はどんなに苦しくても頑張って生きようと思っている」など証しする様子が紹介されている。
最近では中国でも在中韓国人の間で同じような動きが広がっており、チェ牧師は「韓国と中国をつなぐ架け橋になる」(同紙)と一連の運動に大きな期待を示しめしている。