来年7月8、9日にパシフィコ横浜で開催される「日本プロテスタント宣教150周年記念大会」の決起大会が15日、神奈川県横浜市の日本基督教団・清水ヶ丘教会で開かれ、賛同者ら約230人が参加した。同実行委員長の峯野龍弘氏(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師)は、「福音宣教的な視点に立って一つになって、宣教の大役を担い果たしていきたい」と教団教派を超えたプロテスタント教会の一致団結を呼びかけた。
このイベントは、宣教師による日本のプロテスタント伝道が始まって来年で150周年を迎えるのを記念し、日本のあらゆる教団教派のプロテスタント諸教会が一つになって開催する一大記念行事。同実行委の委員長には、日本のプロテスタント教会の諸派を代表して山北宣久氏(日本基督教団・聖ヶ丘教会主任牧師)、峯野氏、大川従道氏(大和カルバリーチャペル主任牧師)の3人が就任している。賛同団体はこの記念大会のほかにも、共通の標語やロゴを使用するなどして、今年10月から来年にかけて様々な関連イベントを計画している。
大会では、大川委員長や同事務局長補佐の具志堅聖氏(日本福音同盟=JEA総主事)らがイベントの概要などを説明し、参加や協力を呼びかけた。最後は参加者全員で、記念行事の成功と、プロテスタント諸教会がキリストにあって一つとなれるように、またこれからの日本宣教の発展のために祈りをささげた。
峯野氏は、明治維新期の日本社会に絶大な影響を与えた宣教師たちの福音の伝え方として、「人間性の中に受肉した人格的福音の提示」と「文化の中に受肉した福音的文化の提示」の2つを挙げ、「その中にこそ福音的社会変革が成せる」「これこそが21世紀の宣教の維新」と強調。「出て行って福音を伝えましょう。人格の中に受肉した素晴らしい福音の提示をさせていただきましょう」と訴えた。