3000人近くが死亡した米同時多発テロが発生してから11日で、7年を迎えた。現場の一つ、ニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グランド・ゼロ」では追悼式が行われ、例年通り1機目の旅客機が突入した午前8時46分を皮切りに計4回の黙祷が捧げられ、遺族らが犠牲者の名前を読み上げた。一方、米国のキリスト教界でも11日正午には全国一斉の祈祷が行われ、米国にとって歴史に残る重要な日を思い起こすだけではなく、すべての国と人々との間の平和を祈った。
11日の前日には、キリスト教の団体である米国覚醒同盟(AAA)がニューヨークで集会を開催。同同盟のビリー・ウィルソン代表は、「我々は皆ひざまで振るえ、ペンシルベニア郊外のペンタゴンで、そして取り分けここニューヨークで起こった出来事の後、アメリカと我々皆は、劇的な衝撃を受けた」と大きな衝撃を与えたテロを振り返る一方、過去ばかりではなく現在と未来を見るべきだと語り、心からの悔い改めの祈りと、国のために必要とされている様々な問題のために祈るよう訴えた。
集会「Cry Out America」はニューヨークのクレショウ・クリスチャン・センター・イーストで行われ、ティーン・マニア・ミニストリーの創設者であるロン・ルース氏や、ベサニー世界祈祷センター主任牧師のラリー・ストックスティル氏ら著名な米キリスト教指導者らも出席。内容は世界の約200の国と地域に配信されている「GOD TV」でも放送された。