インド西部のコルカタを中心に貧しい人々への慈善活動を続け、「神の愛の宣教者会」を創立したマザー・テレサ(1910〜1997年)が亡くなってから5日で、11年目を迎えた。コルカタでは追悼式典が行われ、同会の関係者や修道女らが参加した。
生前からその活動が高く評価されていたマザー・テレサは、1971年には教皇ヨハネ23世平和賞を、1973年には宗教分野のノーベル賞と呼ばれるテンプルトン賞、1979年にはノーベル平和賞など多数の賞を受け、1996年にはマザー・テレサを含め世界で6人しかいない米国名誉市民にも選ばれた。97年の死後6年目には、異例の早さで福者にも選ばれている。
宗教を問わずにすべての貧しい人々のために働いたマザー・テレサの葬儀はインド政府によって、国葬として行われた。インドで、大統領や首相以外で国葬されたのはマザー・テレサだけである。1950年にマザー・テレサが創立した「神の愛の宣教者会」は現在、4500人以上の修道女が所属し、133の国と地域にまで活動を広げている。