10日昼までに死者132人、行方不明者74人に上る被害が出ている西日本豪雨。キリスト教団体も被災地支援の動きを始めている。
本紙が確認しただけで、キリスト教系の支援団体で10日までに被災者支援のための募金を開始したのは、神戸国際支縁機構、日本国際飢餓対策機構、カリタスジャパン、九州キリスト災害支援センター、救世軍、グッドネーバーズ・ジャパンの6団体。
この他、ワールド・ビジョン・ジャパンは現在、被災状況の情報収集を行っており、支援活動や募金を呼び掛ける場合は公式サイトで発表するとしている。また日本YMCA同盟は、特に甚大な被害が出た広島県や岡山県などの地域のために、全国のYMCAが連携し支援活動を行うとしている。
神戸国際支縁機構は8日、地域の3割近くが冠水した岡山県倉敷市真備(まび)町にいち早く現地入りし、炊き出しを行った。13日までの日程で毎日300食を提供する予定だ。
日本国際飢餓対策機構は9日、パンの缶詰約800缶と共に緊急援助班のスタッフ2人を倉敷市に向け派遣した。
九州キリスト災害支援センターは9日、スタッフ2人を福岡県の久留米、小郡、大刀洗の各市町に派遣し、被害状況を確認。大きな被害は確認できず、北九州市においても局所的な被害のみであったため、九州内における支援ベースの開設やボランティアの派遣などは現段階では実施しないことを決めた。11日には理事1人とスタッフ2人を愛媛県に派遣し、被災地を視察し、支援実施の有無を判断する。
救世軍は各地で臨時の社会鍋(街頭募金)を行っているほか、ホームページでも支援のための寄付を募っている。広島県呉市にある関係施設が被災したが、9日現在復旧の途上にあるという。
グッドネーバーズ・ジャパンは9日、被害状況の情報収集を行うとともに、被災現場で対応する職員の募集を始めた。雇用期間は7月中旬からの3カ月間(契約社員)で、状況により延長する可能性もある。締め切りは16日午後1時で、遅くとも17日までには選考を終わらせる考え。詳細はこちら。
ブリッジ・フォー・ピース(BFP)は9日、豪雨被害のための「緊急の祈り」を呼び掛けた。▽浸水などで大きな被害に遭った人々の心身が支えられるように。特に子どもや高齢者など弱さを覚える人々の安全が確保されるように、▽人々の悲しみ、苦しみの上に、主の特別な慰めと愛が注がれるように――など計6つの祈祷課題について祈りを求めた。
チャイルド・ファンド・ジャパンは9日、「被災地域の1日も早い復旧・復興と、被災された皆さまの生活と心に平安が戻りますよう、職員一同、心よりお祈り申しあげます」とする見舞いの言葉を公式サイトに掲載した。
東京基督教大学は、夏期伝道のため7日から13チームを全国に派遣しており、豪雨による被災が伝えられている岡山県や岐阜県にもチームが向かっていた。両県のチームは派遣先の教会と連携しつつ、安全を最優先して16日まで奉仕に当たるという。
各団体の募金受け付け情報は下記の通り。
■ 神戸国際支縁機構
<郵便振替>
【口座番号】00900・8・58077
一般社団法人神戸国際支縁機構(通信欄に「西日本豪雨」と明記)
<銀行振込>
【銀行名】三菱UFJ銀行 【店番】462(三宮支店) 【口座番号】普通 3169863
神戸国際支縁機構 岩村義雄
■ 日本国際飢餓対策機構
<郵便振替>
【口座番号】00170・9・68590
日本国際飢餓対策機構 (通信欄に「2018年7月豪雨」と明記)
<クレジットカード>
公式サイトを参照
■ カリタスジャパン
<郵便振替>
【口座番号】00170・5・95979
カトリック中央協議会カリタスジャパン(通信欄に「西日本豪雨災害」と明記)
■ 九州キリスト災害支援センター
<郵便振替>
【口座番号】01720・5・169579
※手数料が無料となる払込用紙が必要な場合は本部事務局まで連絡。
<銀行振込>
1)ゆうちょ銀行 【支店】17420 【口座番号】81598531
2)三菱UFJ銀行 【店番】652(福岡支店)【口座番号】普通 2613361
※ 加入者名、名義人はいずれも「NPO法人九州キリスト災害支援センター」
※「西日本豪雨災害支援金」として入金をメールで連絡するか、振替用紙に記入すれば指定献金として扱われる。(連絡先はこちら)
■ 救世軍
<クレジットカード、郵便振替、銀行振込、現金書留>
公式サイトを参照
■ グッドネーバーズ・ジャパン
<クレジットカード(準備中)、郵便振替、銀行振込>
公式サイトを参照