【CJC=東京】中国の公認カトリック教会北京教区のジョゼフ李山司教が8月20日、教皇ベネディクト十六世の中国訪問を希望し、バチカン(教皇庁)との関係は恒常的に改善が進んでおり、大きな展開があった、とイタリア国営RAIテレビに語った。AP通信が報じた。
李司教はバチカンの評価も高く、昨年の北京司教就任の際は、中国側の意向にバチカンが同意する形をとっており、司教任命をめぐる長年の対立にも進展が見られた。
ただインタビューで李司教は、「地下カトリック教徒の問題は存在しない」と述べており、地下教会を称賛する一方で公認教会との和解を勧めているベネディクト十六世との違いを明確にしてもいる。