米首都ワシントンのリンカーン記念堂前で1日早朝、「第40回イースター・サンライズ礼拝」が行われた。ワシントン近外のバージニア州ビーナを拠点とする超教派の教会「キャピタル・チャーチ」が毎年開催しているもので、米テレビ局FOX5(英語)によると、今年は推定で約1万人が参加した。
「イースター(復活祭)の夜明けには、世界に影響を与える都市の中心部から、数千人の人々が集い、『キリストはよみがえられた。キリストは本当によみがえられた!』と宣言するのです。私たちはイエスの復活を祝います。このメッセージはナショナル・モール(ワシントン中心部にある国立公園)に響き渡るだけでなく、世界中で聞かれることになります」
キャピタル・チャーチの創立者であるアモス・ドッジ主任牧師は、同礼拝についてこのように話す。この礼拝は米ワシントン・ポスト紙でも取り上げられており、地元の月刊誌「ワシントニアン」のお勧めイベント欄でも5番目に挙げられている。
「音楽、参加者、メッセージ、そして景観が相まって、サンライズ礼拝はイースターの日曜日を祝う最もユニークな方法の1つになります」と同教会。多くの賛美が演奏される礼拝の演出は教会の礼拝・技術奉仕部が担い、関わるボランティアは約100人に及ぶ。礼拝は午前6時半から行われ、その模様はインターネットでライブ配信された。
今では毎年数千人が参加するイースター恒例の礼拝となっているが、1979年に初めて開催されたときは、100数十人が参加する程度のものだった。きっかけは、ドッジ氏がある春の日に、ナショナル・モールを歩いていたところ、その場所でイースター礼拝を行う構想が与えられたことだった。
「私は1979年の春の日にナショナル・モールを歩いていたのですが、(同公園西端にある)リンカーン記念堂のリフレクティング・プール(記念堂からワシントン記念塔まで伸びる人工池)を通り過ぎたとき、そこが(イースターの)日の出に礼拝をするのに打って付けの場所だと思いました。初めは自分の考えだと思ったのですが、今はそれが聖霊のささやきだったことが分かっています。私は公園の管理事務所に手配して許可を得ました。そして、150人くらいで最初のイースター礼拝を持ちました」
この日は、ドッジ氏の娘であるテラ・グッドマンさんが初期の思い出を振り返り、礼拝が年を追うごとに大きくなり、ワシントン恒例の行事になったことへの驚きを語った。