【CJC】前ローマ教皇のベネディクト16世(90)が、現ローマ教皇フランシスコ(81)の就任5周年に際し、保守派が示している「愚かな偏見」を一蹴する書簡を公表した。ロイター通信が報じた。
ベネディクト16世は書簡で「私はただの神学理論家にすぎず、今日のキリスト教徒の現実の生活をほとんど理解していなかった。従って、教皇フランシスコは実用的な人物で神学的・哲学的基盤を欠いている、との愚かな偏見に対する反発の動きを賞賛する」と述べた。
ベネディクト16世は、教皇フランシスコを「深い哲学と神学の基盤を持つ人物」と賞賛し、2人の間には「内なるつながり」があると述べた。
一部の保守派は、現在もローマ教皇はベネディクト16世だとし、「離婚したカトリック信者や同性愛者に寛大過ぎる」「移民を擁護し過ぎる」などとして、教皇フランシスコを批判している。