中国雲南省昆明の空港に到着した米国のキリスト教団体のメンバーらが17日、中国国内に持ち込もうとした聖書300冊以上を税関当局に押収されていたことがわかった。
AP通信によれば、聖書を押収されたのは米国を拠点に聖書普及活動を行う「ビジョン・ビヨンド・ボーダーズ」のメンバーら4人。同団体によると、聖書は中国国内のキリスト教信徒らを助けるために、信徒らに無料で配布する予定だったという。
五輪開催中は聖書配布を一部許可するなど宗教への寛容さをアピールする中国。だが、一方で非公認の地下教会の牧師らが拘留、尋問され、時には激しい暴力を受けるなど、国内ではキリスト者に対する迫害が多く存在することが伝えられている。