オーストラリアの賛美チーム「ヒルソング・ワーシップ」が、米音楽チャート大手のビルボードによる2017年の「トップ・クリスチャン・アーティスト」で1位に選ばれた。
ビルボードは11日、今年1年を通して集計した総合ランキングである「年末チャート」(英語)を発表した。チャートには8部門あり、その内の1つである「クリスチャン・ゴスペル」で、シドニー発祥の国際的なメガチャーチ、ヒルソング教会に所属するワーシップバンドであるヒルソング・ワーシップに、今年の「トップ・クリスチャン・アーティスト」の栄冠を授けた。
ヒルソング・ワーシップが歌う「What A Beautiful Name」は、今年のキリスト教音楽では最も人気を集めた曲となり、「ホット・クリスチャン・ソング」でも1位を勝ち取った。
同曲の作詞作曲を手掛けたシンガーソングライターのブルック・リガートウッドさんは、1位を獲得したことに謝意を示し、ビルボードのインタビュー(英語)で次のように語った。
「ヒルソング教会の牧師先生方、関係者を代表して、私たちは感謝をもってこの賞を受け取ります。ヒルソング教会は心の和む雰囲気づくりに努めており、集う所どこでも、すべての方々を歓迎しています」
「私たちの歌とこの曲は、私たちの活動において中心的な位置にあります。この曲を通してイエスの御名と福音を聞くことで、平安や希望を必要としているすべての人に神の臨在の素晴らしさを体験していただくこと。それが私たちの祈りです」
ヒルソング・ワーシップは過去20年間で2千万枚余りのCDを売り上げており、楽曲の動画再生は15億回を超える。リガートウッドさんと共同で「What A Beautiful Name」を手掛けたベン・フィーディングさんは、次のように話す。
「作曲者に一番求められるのは、心の奥にある確信と自分が心から信じていることを表現することです。『What A Beautiful Name』は私とブルックが今までに書いた曲の中で、自分たちの信じていることが最も率直に表れている重要な曲の1つです。この曲は、何の臆面もなくイエスの御名をたたえています。イエスの御名は他のいかなる名よりも麗しく、素晴らしく、力強い名です」
この曲は、来年1月に受賞者が発表される第60回グラミー賞でも、現代キリスト教音楽(CCM)最優秀パフォーマンス・楽曲賞でノミネートされている。ヒルソング教会のブライアン・ヒューストン主任牧師は、グラミー賞にノミネートされたことを受け、次のように言う。
「新しい歌を広めることは、ヒルソング教会が初めの頃から持つDNAの一部です。この曲が世界中で繰り返し歌われることで、謙虚な思いにさせられます。他のすべてに勝るイエスの御名をテーマにしたこの曲が、今年のグラミー賞にノミネートされるという栄誉を受けたことは、単なる偶然ではないと思います」
ヒルソング教会には現在、教会向けの曲を中心に手掛ける「ヒルソング・ワーシップ」、一般の音楽界を意識した「ヒルソング・ユナイテッド」、若者向けの「ヒルソング・ユース&フリー」の3つのグループがある。今年の「トップ・クリスチャン・アーティスト」では、ユナイテッドは4位、ユース&フリーは40位にランクインしている。
■ ヒルソング・ワーシップ「What A Beautiful Name」
■ 「What A Beautiful Name」オフィシャル日本語訳