【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は8月10日、北伊ブレッサノーネで日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共にとなえた。今回のブレッサノーネ滞在における最後の公式行事とあって、会場の司教座大聖堂前には大勢の市民が詰め掛けた。バチカン通信(日本語電子版)が報じた。
教皇は、緊張の続くグルジアの南オセチア自治州の情勢に深い憂慮を示し、多くの無実の犠牲者と家を捨てて逃げざるを得ない市民たちに思いをはせ、共通のキリスト教精神の名のもとに、直ちに武力行為を停止するよう呼びかけた。
教皇は、闘争の平和的解決のために国際共同体の協力を求めると共に、信者らに正教徒らと心を合わせ、この意向のためにイエスとすべてのキリスト者の母である聖マリアの取次ぎを祈るよう要請した。