長崎県平戸市の教育委員会は18日、世界遺産の暫定一覧に選ばれた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の新たな構成遺産として一つで、隠れキリシタンの殉教遺跡が残るとされている生月島や平戸島西岸の地域で、遺跡の実証を目的とした初めての発掘調査を開始した。西日本新聞が伝えた。
同紙によれば、18日に行われた調査は、隠れキリシタンの弾圧時代に、1000人の村人をかばって処刑された一家6人が埋葬されたと伝えられている同市根獅子地区の「ウシワキの森」で実施された。
今後、教会が焼き討ちにあったとされている生月島の「焼山」、平戸市の上中津良教会跡で調査が行われる。
同市では、今回調査が行われた生月島・平戸島西岸地域の「生月・平戸の文化的景観」のほかに、田平天主堂(カトリック田平教会)、宝亀教会が世界遺産暫定一覧の構成遺産となっている。