「イエスについて行ったふたりのうちのひとりは、シモン・ペテロの兄弟アンデレであった。彼はまず自分の兄弟シモンを見つけて、『私たちはメシヤ(訳して言えば、キリスト)に会った』と言った。彼はシモンをイエスのもとに連れて来た。・・・ピリポは、・・・ナタナエルを見つけて言った。『私たちは、モーセが律法の中に書き、預言者たちも書いている方に会いました。ナザレの人で、ヨセフの子イエスです。』ナタナエルは彼に言った。『ナザレから何の良いものが出るだろう。』ピリポは言った。『来て、そして、見なさい』」(ヨハネ1:40~46)
外は寒くなってきましたが、クリスマスに向けて私たちの心が喜びに満たされ、イエスのことを1人でも多くの人々にお伝えできるよう、証しの力が与えられ、聖霊に満たされることを共に願いましょう。
今日開いたヨハネの福音書の中で考えてみたいのは、「イエス・キリストとの出会い」についてです。間もなくクリスマスがやって来ます。クリスマスには、聖書が語っているように、私たちの心を愛で満たし、希望を与えてくださり、弱い体を癒やしてくださり、さらには私たちが地上での人生を終えても、天国にまでつながる命があるのだということを示してくださる救い主イエスを、多くの方々にお伝えしていきたいのです! 今日は3つのことを確認したいと思います。
1. 救い主との直接的な出会い
これから私たちの社会の中でより大切になるのは、何か必要があれば、その当事者と直接出会うことです。特に、救い主イエス・キリストと実際に出会うこと、これが本当に大切なのです。アンデレとピリポは、救い主に実際に出会い、そのことを、「旧約聖書で約束された、あの救い主と私は出会った」と人々に直接伝えたのです。
今の世の中は、うわさ話や、インターネット上での匿名発信などの無責任な悪い言葉が溢れていますが、そんな言葉に左右されていては、私たちの人生は、誰も愛することも信じることもできなくなります。これからの人間関係の基本で一番大切なことは、その人と直接出会うということです。
なぜ、救い主イエスが2千年もの間、多くの人々の人生を闇の世界から光の世界へと導いてきたのかといえば、目には見えないキリストとの出会いが、一人一人にとって本物になっていったからです。あなたが救い主イエスと、直接出会うことができますように。
2. 出会いがもたらす大きな恵み
出会いがもたらす意味を軽んじてはなりません。現在全世界には、70億の人が生きています。しかし、私たちが人生の中で出会える人の数は限られています。そして、どのような人と出会うかで、不幸にも幸せにもなり、私たちの人生の質や意味を大きく変えるではありませんか。
私たちの人生に、最も大きな影響を与える出会いがあるとすれば、それは救い主であるイエスとの出会いにほかなりません。イエスとの出会いにより、シモン・ペテロは、教会の最初の指導者になり、ピリポも平凡な田舎での暮らしから歴史を変えるイエスの弟子となっていったのでした。私たちも、救い主イエス、神と出会うとき、人生が大きく意味ある方向へと動き始めることを感謝しましょう。
3. 一歩踏み出す
ナタナエルは立派な人物でしたが、自分の知識や今までの常識から、田舎のナザレから救い主は出ないと思い込んでいました。けれど、ピリポはナタナエルに「つべこべ言わず、来て直接見て、出会いなさい」と勧めたのです。私たちもそんな出会いを共に体験する者でありたいと思います。
分厚い聖書をただ学ぶことが信仰ではありません。神の前に自分で立つことが重要です。神は、今も生きて働いてくださるお方です。そして、あなたを愛してくださるお方です。ですからあなたの方から一歩踏み出し、神と出会い、祈りましょう。あなたの人生に大きな恵みが溢れてくることを感謝しましょう。
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