世界的に有名な大衆伝道者のビリー・グラハム氏が、7日で99歳になる。息子のフランクリン氏によると、ビリー氏は見聞きが不自由になっているものの、健康状態は良好で、誕生日には特別な祝賀会を開催するという。
フランクリン氏は1日、声明(英語)を発表し、「私たち家族は、父がまだ私たちと共にいることをとても感謝しています」とコメント。ビリー氏の近況について、「父の精神状態は良好ですが、最近、以前よりも静かになりました。見ることや聞くことがあまりよくできませんが、健康状態は安定しています」と語った。
フランクリン氏によると、ビリー氏本人は家族のみで誕生日を祝うが、今年開館10周年を迎えるビリー・グラハム図書館(米ノースカロライナ州)では、7日に特別な祝賀会を開催する予定だ。
また、ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)は、ビリー氏が来年100歳を迎えるのを前に、ビリー氏の伝道者生涯約80年を毎月10年単位で振り返る企画を計画している。16週間にわたったニューヨークでの伝道大会や、世界宣教に与えたビリー氏の影響、ビリー氏の伝道大会で救われた人々の証しなどを紹介し、公式サイト(英語)や機関紙『ディシジョン』でも特集を組むという。
フランクリン氏は、自身のフェイスブックでもビリー氏の近況を報告している。先月には、ビリー氏が大きな字で自宅に飾っているという1つの聖句を紹介していた。
「今日もなお、私の父ビリー・グラハムは、寝室の壁にとても大きな文字で印刷された聖書の言葉を飾っています。その上、その聖書の言葉はダイニングルームや浴室など、家中の他の場所にもあるのです。95歳の誕生日前、父はこの重要な聖句から説教を準備していました。情熱をもってその御言葉を暗唱し、自分の心と精神に染み込ませようとしていました。父はその御言葉を自分の人生の御言葉としたのです」
フランクリン氏によると、ビリー氏が大切にしいる聖句は、ガラテヤの信徒への手紙6章14節で、次のように書かれている。
「しかし、このわたしには、わたしたちの主イエス・キリストの十字架のほかに、誇るものが決してあってはなりません。この十字架によって、世はわたしに対し、わたしは世に対してはりつけにされているのです」