北京の天安門広場で7日、中国政府による宗教弾圧について訴える記者会見を開こうとした米国人活動家3人が中国当局に拘束された。共同通信が同日伝えた。
拘束されたのは、ワシントンDCを拠点とする「キリスト教防衛連合」ディレクターのパトリック・J・マホニー牧師、「ジェネレーション・ライフ」国内ディレクターのブランディ・スウィンデル氏、「ジェネレーション・ライフ」の創設者でカトリックの妊娠中絶反対活動家マイケル・マクマホン氏の3人。
同通信によれば、3人は天安門広場の毛沢東記念堂の横で会見を始めたが、広場にいた複数の私服警官が直ちに駆けつけて会見を中止させ、3人を引きずるようにして連行した。現場には海外メディアの報道陣約20人がいたが、警官らは取材をやめるように威圧、一部カメラマンは押し倒されるなどして軽傷を負ったという。
3人は6日にも、「イエスは主」と書いた横断幕を掲げるなどして、拘束されたが、その後釈放されたと見られている。3人は7日の会見で、中国政府に対して宗教弾圧や人権抑圧をやめるよう求める予定だったという。