米大衆伝道者グレッグ・ローリー牧師による伝道集会「ソーカル(南カリフォルニア)・ハーベスト2017」が8月18日から20日まで、米カリフォルニア州アナハイムのエンゼル・スタジアムで開催された。今年で28回目となり、集会の様子はライブストリーミングで配信された。決心者は3日間で1万人を超えた。
集会は金曜日から日曜日までの週末の3日間にわたって行われ、多くの人気クリスチャン歌手らが出演。同州を拠点とするメガチャーチ「ハーベスト・クリスチャン・フェローシップ」の主任牧師であるローリー氏は、司会役も務めた。参加者は3日間で延べ9万2千人に上り、約4万7千人がオンラインで集会の様子を視聴した。
集会では、クリスチャン・ラッパーのレクレーや、米オーディション番組「アメリカン・アイドル」の優勝者であるジョーダン・スパークス、グラミー賞ノミネート経験のあるクリスチャン歌手のジェレミー・キャンプら、スターたちが演奏し、その後、ローリー氏が福音のメッセージを力強く伝えた。そして集会最後には、参加者が「福音についてもっと学びたい」「教会につながりたい」という思いを言い表すために、観客席から競技場に降りてくるよう呼び掛けた。
競技場に降りてきた人々は、新しくイエス・キリストを信じる決心をした人や、信仰は持っていたものの長く教会から離れていた人などさまざま。何千人ものボランティアたちが、降りてきた彼らと共に祈り、その人生のストーリーに耳を傾け、集会に協力している地域教会や牧師たちと彼らをつなげることができるよう、決心者たちの情報をカードに書き留めた。
主催者の発表によると、提出された決心カードは計1万71枚で、そのうち9千8枚は会場の参加者から、1063枚はオンラインの視聴者からだった。
集会のフォローアップ・ディレクターであるリチャード・ガルシア牧師は24日、クリスチャンポストの取材に応じ、「私たちは、すべての人が大切ですので、すべてのカードを数えるのです」と語った。「毎年平均して、決心者は参加者の約10パーセントです。9万2千人がこの週末に参加しました。これ(約1万人の決心者)は典型的な数字ですが、とても素晴らしいものでした」
ガルシア氏によると、決心者の80~85パーセントが友人に誘われて集会に参加したという。ソーカル・ハーベストには、南カリフォルニア地域の80余りの教会が「フォローアップ教会」として登録している。
各日の集会後には毎晩、ボランティアたちが決心カードを分類し、それぞれの決心者に最も適したフォローアップ教会の担当者に手渡した。
「ボランティアが決心カードをある教会の箱に入れると、その教会は主任牧師からの歓迎の手紙を決心者たちに送り始めます。彼らは封筒に切手を貼って、会場に設置された郵便箱に投函するのです。そして私たちは毎晩、その郵便箱に入れられた手紙をカテラ通りにある郵便ポストに押し込みます。その郵便ポストがいっぱいになってしまえば、次の郵便ポストに向かいます。少しでも早く、決心した人たちが牧師や教会とつながってほしいからです」と、ガルシア氏は話す。
ガルシア氏はまた、ソーカル・ハーベストにより、地元のさまざまな教会が1つにまとまる神の働きを強調する。
「私たちが行うすべてのイベントは、教会の団結です。これらの教会は普段、何かを一緒にすることはないでしょう。しかしこの伝道集会は各教会を1つにするのです。この瞬間、各教会の人たちは、決心者たちが(教会と)つながりを持てるよう助けることに、興奮と幸せを感じているのです」
ソーカル・ハーベストの決心者は、「スタート・フレンド」というデータべースにも登録される。これは、全米にいるボランティアが1対1で、決心者たちの信仰の歩みを励ますシステム。チャットやメールで決心者たちとやりとりし、質問に答えたり、必要としている情報を提供したりするのだという。また希望者は、ローリー氏による毎日のディボーションをメールで受け取ることもできる。
ローリー氏は、6月にもアリゾナ州グレンデールで別の伝道集会「ハーベスト・アメリカ2017」を開催しており、ここでは3千人を超える人たちがキリストを信じる決心をした。