毎年2月に開催される超教派の聖会「ケズィック・コンベンション」の初めての試みとして6日、第1回「サマー・ケズィック・コンベンション」が東京都新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団・淀橋教会で開催された。米スティーブン・オルフォード説教研修センター総裁で米ユニオン大学教授のデビッド・オルフォード氏と、カナダ・アルバータ州にあるプレーリー聖書学院名誉学長のテッド・レンドル氏が講演。午後3時からの集会では、オルフォード氏が「罪に気付き、それを告白し、豊かな命を得るように進まなければならない」と列王記第一11章1〜13節にあるソロモン王の背信に触れながら御言葉によって鋭く罪を指摘し、聴衆に罪の悔い改めを迫った。
夏に同聖会が開催されるのは今回が初めて。同聖会はこれまで毎年2月に開催され、1カ月間で沖縄から北海道まで、全国10カ所を巡回する。もっとも長い歴史を持つ箱根大会は、今年で47回目を迎えた。関係者は、今後は例年の2月だけでなく、関東では毎年この時期にも聖会を開催していきたいとしている。
「豊かな命を得る障害となるもので最も大きなものは、クリスチャンの中に罪が働いていること」とオルフォード氏。「御言葉によって心を吟味する」ことが大切だと強調した。
人はどうせ罪人だから、たとえ罪を犯しても神がすべてを赦すからと、罪について多くを語らない教会についてオルフォード氏は、「もちろん神は恵みをもって人を赦すが、それでは罪を犯すことによってあまりにも多くの時間を費やす」と指摘。聖書の神は「人格を持った神」であり「罪を憎む」方、罪を犯すことは「聖霊を悲しませること」だと説き、「いつも御言葉にてらして生きること」「神の前に忠実に歩むように励ましあうこと」が必要だと語った。
オルフォード氏は、ソロモン王と父ダビデ王を比較し、その違いは「(ダビデ王が)神から罪を示されたとき、心から悔い改めたこと」にあると強調。神から自分の罪を指摘されたとき、ダビデ王は神との関係を心から修復したいと願ったのに対し、ソロモン王は神の警告を避け、次第に御言葉から離れてしまった。「罪の心をいつまでももてあますことはいけない。まず神を見上げること。そして神から罪のゆるしを受け取ることが必要」だと語った。
最後にオルフォード氏は、「神は、心から神に従う人を求めている」「自分の心を見張らなければならない」と、聴衆に罪の悔い改めと神への従順を迫った。