これまで特定非営利活動法人として活動してきたアジアキリスト教教育基金(ACEF)が、1月25日に格上げされ、認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)の認定を受けた。今後、同団体に寄付をする支援者は、確定申告の際に寄付金控除を申告することができるようになる。
ACEFは、バングラデシュの貧困層の子どもたちに教育の機会を提供する活動を行っている団体。特に初等教育に力を注いでおり、寺子屋幼稚園・小学校を展開する現地のキリスト教系NGO「BDP(Basic Development Partners)」と協力し、現在はバングラデシュの6地域で、約6500人の子どもたちが小学校に通えるよう支援をしている。
これらの活動は、主に会員からの会費によって支えられている。同団体が認定NPO法人になったことで、1月25日以降に寄付(一般会員の会費も含む)をした人が対象となる税制優遇措置については、同団体のホームページで確認することができる。
同団体は、「みなさまからいただきました尊いご寄付は、より一層大切にバングラデシュで困難な生活を強いられている子どもたちのために役立てるよう、ACEFとバングラデシュのBDPは力を合わせて邁進(まいしん)する所存です。どうぞ今後とも変わらぬご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます」と呼び掛ける。
ACEFは、1990年10月に教文館で設立総会を行い、2004年12月に特定非営利活動法人として法人格を取得して活動を続けてきた。認定NPO法人の認定を受けるのは難しいと敬遠していたが、会員寄付者からの「寄付金控除はできないか」という声に背中を押され、3年前から認定申請を試みていた。今回3度目の挑戦で認定NPO法人として認定を受けることができた。
会員からでない一時寄付も常時受け付けており、10円で寺子屋小学校の1人が1日勉強するのを助けられ、また7千円で1学級(30人)を1カ月間維持する助けになる。また、アマゾンで買い物をして紹介料を寄付する、鉛筆・ボールペンを寄付する、書き損じはがき・未使用切手を送付するといった方法での協力も呼び掛けられている。
詳細・問い合わせは、ACEF事務局(電話:03・3208・1925、メール:[email protected])まで。