「神社仏閣、教会に神はいない。お守り・お札はただの紙切れ、聖書は、イエス・キリストの弟子たちが自分の思想を入れて書いた、真理がずれた書物。神が、そのような場所や品々にはマイナスの“気"を届ける、と言われた。だから、行ったり持ったりすれば必ず災いが起きる。人間にとって、一番の幸せの源はお墓!! とにかく墓参りをしっかりし、決していじらないこと。そうすれば、家内安全・商売繁盛・子孫繁栄で、元気に幸せな人生を送ることができる」
墓信仰Xの教祖Y氏の教えに、「なんてシンプルな真理なんだ!」と感動し、壺や仏壇などを押し売りしない、人の勧誘を強要しない、ただご縁のある人だけが集まっている・・・というところに、私は「安心」と「信頼」を抱いてしまったのです。
そしてY氏は、その「幸せになるための正しいお墓参りの仕方」を教え始めました。「人間は、右が父方、左が母方の影響を持って造られています。人間はまず、1本の棒(脊柱)ができ、その棒に、右から父方の電気の線(プラス)が、左から母方の電気の線(マイナス)が入って、グルグルと渦を巻きながら、人の体になっていきます。その電気の線がつながっている所こそ、ご先祖様が眠っているお墓です。
ですから、自分の血のつながった両親、両方の先祖のお墓にそれぞれ出向く必要があります。そうしないとバランスが崩れます。どこにあるか分からない人は、頑張って見つけてください。“神様”に祈って動けば、必ず見つかります。特に、古いお墓ほど、たくさんのご先祖様が眠っておられるので、その分多くの『気』を頂けます。
そして、お墓に行ったら、お墓の敷地の四隅と真ん中(線香立ての下)を軽く掘り、その中に、粗塩・お洗米・お神酒(普通の酒にY氏が波動を入れたもので、特にお金は取られなかった)、さらに、観音様のカード(Xサロンで1セット4枚入2千円で販売。当初は白黒タイプ。後に金と緑に変わり、2セット入れるように言われる)を1枚ずつ入れて土を被せ、その上にお線香を2本ずつ立て、お墓にお尻を向けて立ち、空に向かって、太陽が出ているときは太陽に向かって手を合わせ、『どうか、このお墓の地に、神様の光の波動を届け、浄(きよ)めてください。鎮めてください』と、祈ってください。
最低30分、せめてお線香の火が消えるまで祈ること。すぐに帰ってはダメ。炊飯器だって、コンセントを差してすぐ抜いたんじゃ、ご飯が炊けないでしょ。それと同じ。体に『気』がしっかり充電するまでいてください。そうやって祈っていると、お墓にたくさんの神様からの『波動』が届いて墓地を浄め、浄められた大地に眠るご先祖様が元気になり、皆さんを健康にし、仕事や人間関係をドンドン良くしてくださるのです。
その元気の『気』は、尾てい骨部分にある『霊線』を通って入って来るから、墓石にお尻を向けて立つのです。墓石は、あくまで目印の石にすぎない、本来立てる必要もないものだから、お尻を向けても罰なんか当たりません。特に、お彼岸・お盆の時期は、お墓にいつも以上に力がありますから、具合の悪い人は絶対に行くこと。逆に、行かないと、人間の生命力が弱くなる時期だから、命も危なくなります」とのことでした。
なぜ、お彼岸・お盆の時期が特に墓に「力」があるのか?というのは、人が亡くなったとき、魂が2つに分かれ、1つはお墓に留まり、1つは天に上るそうで、それが再び墓で1つに合体する時期が、お彼岸・お盆で、「気」の力が増大しているから、ということでした。行かないと、天にある先祖の魂が、その時期には不在になるため、上からの「気」の供給がなくなり、よって生命力が低下するので、人は知らず知らずに元気をもらおうと、自然とお墓参りに行くようになっている、とのことでした。
ここまで畳み掛けるように説かれると、日本人は先祖供養に熱心で、「お墓や位牌」また「遺骨」へのこだわりも強いので、多くの人が感心して信じてしまうのかもしれません。私も、その1人でした。
しかし、十戒にもあるように、神様は「偶像を拝んではいけない」とおっしゃっています。この世の万物は全て、創造主なる神が造られたもの。太陽や月も神が造られたもので、その「太陽を拝む」行為は、「偶像を拝む」ことになってしまっていたのです! ちなみに、夜は「月を拝みなさい」とも言われていました(:*▽*:)。また、「お墓にお尻を向けてお参りしろ」と言われても、ほとんどの人が墓石も拝んでいましたから、まさに「ダブル偶像礼拝」! なんとも罪深いことであります。
ゼパニヤ1:5~6に、「また、屋上で天の万象を拝む者ども、また、主に誓いを立てて礼拝しながら、ミルコムに誓いを立てる者ども、また、主に従うことをやめ、主を尋ね求めず、主を求めない者どもを断ち滅ぼす」とあります(:*_*;)。ですから、その後、私が死ぬ思いの経験をしたのは、当然の報いであった訳です。
しかし、当時の私は、その話を聞いて、ピーン!と思い当たることがありました。諸事情により、父方も母方も、一番濃い血縁関係のお墓を1度もお参りしていなかったのです。「ご先祖様が来てほしいと願っているから、私は、ここ(X)に導かれたのかもしれない。その墓を見つけて、お参りすれば、もっと芸能界で成功していけるかもしれない!」と、勘違いしてしまったのです。間もなくしてY氏の話は終わり・・・番号札順に「波動タイム」が始まりました。(つづく)
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