北朝鮮と韓国の関係改善と朝鮮半島の平和を焦点に、14日から16日まで香港で会議が開かれ、北朝鮮と韓国のほか11カ国から58人が参加した。「朝鮮半島平和条約に関する国際エキュメニカル会議」と題するこの会議は、世界教会協議会(WCC)が主催し、香港基督教協進会が開催地役を務めた。WCCが17日、公式サイトで伝えた。
討論は、70年を超える分断を経て平和と再統一を探求する、北朝鮮と韓国双方のキリスト教徒たちによるエキュメニカルな関与と寄り添いの長い歴史の上に行われた。
北朝鮮の朝鮮基督教徒連盟と韓国キリスト教会協議会が、朝鮮半島平和条約の展望と影響に焦点を当て、鍵となる情報や分析・勧告を提供した。
この会議の終わりに発表された公式声明で参加者たちは、「1953年の休戦協定に代わる包括的な平和条約に向けた新しいプロセスを始めるのにちょうど良い時だ」とするWCC第10回総会の声明文を再確認した。
1953年7月27日の休戦協定以来存在してきた休戦状態を終わらせることは、長年の懸案であるとともに、依然として決定的かつ緊急に必要であると、この公式声明は続けて述べている。
「朝鮮戦争の公式な終了の欠如は、今日における北朝鮮と韓国の関係を特色付けるとともに妨害しており、朝鮮半島とこの地域の軍拡競争と軍事化の高まりを助長している。北朝鮮は繰り返し平和条約を求めたが、米国はそのような要求を拒否してきた」と、この公式声明には記されている。
「相互の敵意や対決、軍事化の悪循環を阻止し、緊張を減らして信頼を築き、朝鮮半島から全ての外国部隊を確実に撤退させ、北朝鮮と韓国の関係における現在の諸問題に取り組み、神の御心であれば、解決できるような環境を促進するために、平和条約に向けた進展が今こそ必要である」
この会議のグループは、休戦協定に代わる平和条約のための過程に向けたリーダーシップの模範となり、それを発揮するために、朝鮮半島に関する将来のエキュメニカルな先駆的企画を意図的かつ明白に形成することを提案した。
「私たちは、この地域の平和のための希少かつ、今やおそらく唯一の資源として、北朝鮮と韓国のキリスト教徒同士の長きにわたるエキュメニカルな寄り添いや対話・交流を大事にしている」と、この公式声明は述べている。「それは象徴的な表現であり、エキュメニカルな正義と平和の巡礼の事例である」