
はごろもフーズが販売しているさまざまな種類のツナ缶「シーチキン」シリーズ(写真:Niba)
缶詰販売大手の「はごろもフーズ」(静岡市清水区)が製造したツナ缶に、ゴキブリ1匹が混入していたことが明らかになった。はごろもフーズは、「他の商品に混入した恐れはない」として、混入について公表しておらず、自主回収も予定していないという。共同通信などが伝えた。
同通信や日本テレビによると、ゴキブリが混入していたのは2014年12月製造のツナ缶「シーチキンLフレーク」。山梨県甲斐市のスーパーで販売されていたものを購入した50代の女性=甲府市=が今月13日、スーパー側にゴキブリが入っていたことを届け出た。
はごろもフーズは、届け出があったツナ缶を持ち帰り社内調査を実施。製造過程でゴキブリが混入したことが判明したという。女性に対しては今月18日に謝罪している。
毎日新聞によると、混入があったツナ缶は静岡市の下請け会社の工場で製造されており、昼休みで作業を止めていた際に、ゴキブリが空の缶に入った可能性があると判断したという。混入していたゴキブリは全長約15ミリ。
はごろもフーズは各メディアの取材に対し、同様の申し出がないため、他の商品への混入はないと考えているとし、現時点での公表や自主回収は考えていないと回答している。