
国立病院機構東名古屋病院(写真:Waka77)
国立病院機構東名古屋病院(名古屋市名東区)で25日、朝食として配膳したスープなどで異臭が確認された。異物が混入した可能性があるという。患者に健康被害などは確認されていないが、警察は何者かが異物を故意に混入した疑いもあるとして、調べている。読売新聞などが伝えた。
同紙によると、異臭があったのは、重症心身障がい者の病棟で25日朝に配膳された朝食のメニューにあったスープ。患者の1人が訴えて発覚した。病院職員が確認したところ、塩素系の強い異臭がし、うがいや歯磨き用に配膳した水が入ったコップからも同様の異臭がしたという。
時事通信によると、給食は病院内で調理しており、25日はスープが26人、水が入ったコップが28人に配膳されていた。東名古屋病院は捜査を理由に、異臭の件数や臭いの性質などは明らかにしていないという。
朝日新聞によると、25日の朝食のメニューは、スープの他に3品あった。配膳した職員は異臭には気づかなかったと話しているという。東名古屋病院は異臭について、患者や家族には個別に伝え、26日分の給食は、複数の職員が確認してから配膳したという。
東名古屋病院のホームページによると、重症心身障がい者の病棟は、リハビリテーションセンターなどが入る「ぬくもりサポート館」(2階建て)の1階にある。障がい者自立支援法に基づき、医療と福祉を提供している病棟で、患者の年齢は3〜67歳と幅広いという。