研修会で信州に行きました。二千メートル以上の高原で涼しい所でした。早朝、宿舎から裏手の山の道を上って行きます。その道は冬はスキー場になる道で、芝生の様になだらかで、その上に、高山植物がピンクの美しい花を一面に咲かせていました。遥か対岸には、丸い緑の山の全容が見えて素晴らしい景観です。対するこちら側の広大な斜面に、ただ一人立って、この大自然を造られた神を思い、賛美しました。−−『朝風静かに吹きて、小鳥も目醒むる時、清けき朝より清く、浮かぶは神の思い』(賛美歌)−−立っては祈り、坐っては祈り、手を広げて祈り、胸に手を当てて祈り。
その後、会議がありました。やがて臨床薬剤師の制度が出来て、薬剤師が病床の患者さんに服薬指導を行う様になろうとしています。これは、奉仕の精神で入学した学生達に応えるための前進です。討論後、テーマ解説者であるドイツ語のY教授は、「結局相手の立場に立って仕事をする事が、大切です」と結論付けて終わり、会議後、それはキリスト教の立場ではないでしょうか、と言われました。きっと、聖書にある、『何事でも人々からしてほしいと望む事は、人々にもそのとおりにせよ』を示したのだと思います。心理学のF助教授は、専門の立場に立ちながら、薬剤師に如何なる励ましを与えるべきかについて、総合的な助言を求めたい、と言ってくれました。帰り道、駅前の喫茶店で、更に小諸から上野までの車中でK学長と二人きり、神様のお話をしながらです。