2014年に驚きのヒットを記録した米映画「God’s Not Dead(邦題:神は死んだのか)」と、その続編「God’s Not Dead 2: He's Surely Alive(神は死んだのか2―確かに生きている)」は、ともに低予算で製作されたが大ヒットした。1作目は約200万ドル(2億円)で製作され、興行収入が約6千万ドル(60億円)。2作目は、約500万ドル(5億円)で製作され、約2千万ドル(20億円)の興行収入を挙げた。
2つの映画は、信仰のある人々と、彼らを卑劣な手段で攻撃する神を恐れぬ人や機関、団体との闘いがテーマとなっている。1作目に無神論者の教授役で出演した俳優ケヴィン・ソルボは、「神は死んだのか」のシリーズ第3弾となる「Let there be light(光あれ)」のワンシーンの撮影を、8月末に米アラバマ州バーミンガムで終えたところだ。3作目の脚本は、プロデューサーのダン・ゴードンと、ケヴィンの妻で女優のサム・ソルボが共同で執筆した。臨死体験後にキリスト教を信じるようになった、有名な無神論者たちを中心に話が展開する内容となっている。
サムは、「このアイデアにピンときました。もしこの世で最も偉大な無神論者たちが、イエスの元に行った瞬間があったのなら、どうなるだろうと思いました」と、アラバマ州の総合ニュースサイト「AL.com」に語った。
1作目の「神は死んだのか」を振り返り、サムは、誰一人としてこの映画がこれほど成功するとは予想しなかったと述べた。「信仰が基盤となっている良い映画が、ある一定の支持を得たということは驚きでした。(中略)一人一人が映画館に足を運び支持してくれたことが分かります。この映画はとても素晴らしい映画です。ケヴィンの演技はとても重要です。あなたは劇中で彼を嫌いになり、そして彼を哀れに思うでしょう。そしてきっと、彼のことが好きになります。彼はとても重要な役どころで、皆さんの記憶に残るもでした」
サムは、映画を観たある女性と、ケヴィンについてのエピソードを語った。「空港で、ある女性がケヴィンの所に来て、『あなたは、「神は死んだのか」に出ている俳優さんですよね?』と尋ね、彼は『そうです』と答えました。すると彼女は、『あの映画は私の人生を変えました。私はイスラム教徒でしたが、ついこの間、クリスチャンになったばかりです。娘と一緒に洗礼を受けました』と話してくれたのです。私は感動しました。もっとこの類いの映画を作っていくことが必要です」
「神は死んだのか」のシリーズ第3弾となる「Let There Be Light」は、2017年12月に米国で公開予定となっている。