劇団「前進座」(東京都武蔵野市)の創立85周年記念公演として、9月から名古屋・大阪・東京の劇場で行われる、井上ひさしの戯曲「たいこどんどん」のチケット売り上げの一部が、キリスト教系国際NGOチャイルド・ファンド・ジャパン(東京都杉並区)に寄付される。
前進座は1931年に創立された劇団で、創立当時から、良質な芝居を上演することが社会貢献になると位置付けて、今日まで活動を続けてきた。今年創立85周年を迎えるに当たって、さらに社会貢献の輪を広げようと、その一環として、幅広く社会貢献活動に取り組んでいるNGO・NPOの支援の一助になればと、チケット料金の一部を寄付するチャリティー観劇を企画した。
本作品は、幕末が舞台の「和製みゅーじかる」。品川女郎の袖ヶ浦をめぐって薩摩侍と大騒動を起こした、江戸日本橋の大店の若旦那・清之助と吉原のたいこもち・桃八が、海へ逃げて嵐に遭遇、漂着したみちのく釜石から、東北北陸を転々と流されていくさまを、奇想天外、波瀾万丈、笑いと涙にあふれた珍道中として描き出す。
東日本大震災からの復興に願いを込めて「東北復興応援歌」としても上演される本公演のチケット料金の一部は、チャイルド・ファンド以外NGO・NPOにも寄付される。チャイルド・ファンドへの寄付の対象となるのは、10月15~27日の三越劇場(東京都中央区)、11月29日の小金井宮地楽器ホール(東京都小金井市)での公演。観劇券料金8000円のうち1500円が、チャリティーとして寄付される。
詳細・チケット申し込み方法は、チャイルド・ファンド・ジャパンのホームページまで。