千葉県の千葉市と船橋市の路上で23日夕、中学2年の女子生徒(14)と大学1年の女子学生(19)が、自転車に乗った男から相次いで刺された通り魔事件で、千葉県警は24日、自称埼玉県ふじみ野市花ノ木在住の無職、大野駿容疑者(21)を、女子学生に対する殺人未遂容疑で逮捕した。大野容疑者は「分からない。やっていない」などと話し、容疑を否認している。千葉県警は、女子生徒の事件にも関与しているとみて、調べを進めている。産経新聞などが伝えた。
同紙によると、大野容疑者は23日午後6時35分ごろ、船橋市前原西の新京成前原駅近くの路上で、女子学生に自転車に乗って背後から近づき、殺意を持って女子学生の尻をナイフで刺した疑いが持たれている。女子学生は全治3週間のけがを負った。毎日新聞によると、女子学生はナイフが刺さったまま病院へ運ばれ、傷は深さ約6センチに達したが、命に別条はないという。
大野容疑者はこの事件の約45分後の午後7時20分ごろ、同県習志野市の新京成新津田沼駅近くの公衆電話で発見された。同駅近くの公衆電話からは、男性の声で「新津田沼駅で女性が刺されていた」とする110番通報があり、駆け付けた警察官が、2つの事件の犯人の特徴と似ている小野容疑者を見つけ、身柄を確保、事情を聴いていた。
公衆電話からかかってきた110番通報は、大野容疑者によるものとみられている。産経新聞によると、大野容疑者は発見時、県警と電話をしていたとみられており、自転車には乗っていなかったという。
一方、女子学生の事件が発生する約1時間半前の23日午後5時ごろ、JR千葉駅から北東に約500メートル離れた千葉市中央区弁天の路上で、千葉市内に住む中学3年の女子生徒が、自転車に乗った男から突然、刃物のようなもので刺された。女性性とは脇腹を刺され、全治1カ月の重傷。