茨城県鉾田(ほこた)市の海岸で11日、近くに住む小学2年生の石崎美帆ちゃん(8)と、美帆ちゃんの祖父・浩さん(77)が溺れて死亡する事故があった。現場は、沖に向かって強く流れる「離岸流」が発生しやすい場所だという。テレビ朝日などが伝えた。
テレビ朝日やMBSによると、鉾田市滝浜の海岸で11日午後0時半過ぎ、美帆ちゃんが海岸の深みにはまり、沖に流された。一緒にいた浩さんが美帆ちゃんを助けようとしたが、一緒に流されてしまったという。NHKによると、2人は午前11時半ごろから海に入っていた。
2人は、近くにいたサーファーらに救助され、病院に運ばれたが、その後死亡が確認された。当時は、高い波が立っていたという目撃情報もあるという。
現場は、砂浜の侵食を防ぐために、波消しブロックなどによる護岸堤防が設置された海岸。NHKによると、本来の潮の流れが遮られて変化しやすく、沖に向かって強く流れる「離岸流」が発生するという。産経新聞によると、現場では離岸流による事故が多発しており、注意を呼び掛ける看板が設置されている。
なお、NHKは現場では遊泳が禁止されていると伝えているが、MBSは遊泳は禁止されていないと伝えている。