ブラジル・カトリック司教協議会(CNBB)は4日、公式サイトで、リオデジャネイロで5日から21日まで行われるオリンピックと9月7日から18日まで行われるパラリンピックで福音宣教を行う計画を発表した。
それによると、CNBBの計画は、「世界最大のスポーツ行事における教会の参加を特色とする」もので、「人間の諸価値、宗教的な礼拝(ミサ)、そして社会的なプロジェクトの展開が、ブラジルの(カトリック)教会による主な活動の一部である」という。
リオ大司教区がリオデジャネイロでの福音宣教について責任を負い、オリンピック村で人々を歓迎し、さまざまな言語でミサを執り行う。
加えて、同大司教区のカリタスが社会的に疎外された人たちを支援する「リオ・セ・ムーブ」、6月15日からパラリンピック終了後までカトリックの諸価値を若者や運動選手たち、一般市民に伝える「100日間の平和」という2つの活動が、リオデジャネイロ・オリンピックとパラリンピックにおけるカトリック教会の活動が持つ社会的な特色を表すのだという。
ブラジルのオラニ・テンペスタ枢機卿は、同国の社会が直面している危機という今日の文脈の中で、リオの人々が同都市にオリンピックとパラリンピックのための希望を再発見し取り戻すことができると信じている。
一方、福音派プロテスタントのブラジル福音同盟(ACEB)は7月14日、公式サイトで旧約聖書のイザヤ書62章6節から「わたしは見張りを置く。昼も夜も決して黙してはならない」を引用。
その上でACEBは、RENAS(ポルトガル語でトナカイたちを意味する)という団体が、子どもたちや青年たちを保護するためにネットワークや協力者、教会を動員してきたと述べた。「網の中のボール—子どもたちと青年たちの権利のためのゴール」という名前の運動は、「リオデジャネイロという都市に焦点を当てて、観光における子どもたちの性的搾取に反対する、教育的な行動です」と、ACEBは紹介している。
この運動は、ボランティアのチームを組んで、街を行く旅行者に対し、性的搾取とは何か、それを通報するにはどうすればよいかについて、資料を配布するという。
「私たちはRENASの全会員に対し、リオデジャネイロの街で、子どもたちや青年たちの性的搾取について、祈ったり教育をしたり布告したり非難をする全ての人たちのために、一緒に祈ってくださるよう強く求めます」と、ACEBは呼び掛けている。
「私たちの国の東西南北に至るまで、私たちは大きな流れを形成し、全ての人々を保護してくださるよう、私たちの父(なる神)にご自身の良き、喜ばしい、そして完全なる御心を求めて叫びます」とACEBは記している。