アルゼンチンからアナコンジア師が来日されたので、夫と一緒に、晴海埠頭で行われた集会に行きました。この集会に私はとても期待していました。師はアルゼンチンの総人口の八分の一に達する多くの人を、聖霊の奇跡によって、聖書の神様へと導いた人だと言われていたからです。
先生が登壇される前、沢山の賛美歌を歌う中で、更に期待が増して胸が一杯になりました。そうしてやがてメッセージが始まりました。福音を語られる先生の情熱は、聖霊様によって烈しく強められる様でした。メッセージが終わって招かれた時、私は前に出て行きました。前に出た人達のために先生が講壇の上から特別に祈って下さった時に講壇の方から、聖霊の強い風が吹いて来ました。私は手を挙げて夫の前に立っていましたが、風に押されて主人の方に倒れて行きました。主人に支えられて、また立ち上がり、また倒れ、とうとう床に倒れてしまいました。係りの二人の方に支えられ、別室に下がりましたが、この時私は、自分で歩いて行こうとしたのに、不思議に、自分の体は金縛りになって動かせなくなっていました。そして私の目は、次から次にと溢れ出る涙で一杯になっていました。
別室で、椅子を勧められ、御夫婦の牧師さんが二人で肩に手をかけてお祈りして下さったら落ち着きました。「何か気になる事がありませんか?」と尋ねられた時、私は、何故か最近弟の告別式に参加した事を思い出して、その事をお話ししました。牧師さんは、「自分ではすっかり忘れているつもりでも、心の何処かに囚われている事があるのかも知れません」と仰言って、一緒にお祈りして下さいました。そしたら心も体も晴れ晴れと致しました。
私は宗教的小学校で育ち、小さい時から般若心経を毎日読まされていました。ですから私はキリスト教の信仰に入りにくかったのでしたが、今こうしてクリスチャンになっても、心のどこかに囚われる事があったのが、この時解放されたのかも知れません。神様はアナコンジア師に不思議な賜を与えられている様です。聖霊の奇跡は二千年前と同じく今現代にもあるのですね。