オーストラリア発のメガチャーチ、ヒルソング教会のドキュメンタリー映画「Hillsong - Let Hope Rise(希望を起こせ)」が9月16日、全米公開される。
この世界的に有名なミニストリーの活動を追った、期待が寄せられている長編映画の予告編がこのほど公開された。米映画製作会社ピュア・フリックスが製作し、ヒルソング教会の賛美バンド「ヒルソング・ユナイテッド」の目を見張るような発展を年代順に紹介する内容となっている。
公開された予告編の中で、同教会の創設者であるブライアン・ヒューストン主任牧師は、同教会の始まりと音楽への自分の思いを説明している。そして、バンド演奏、ツアー、作曲などのさまざまな場面に光が当てられている。ヒルソング・ユナイテッドのヒット曲「オーシャンズ」をバックミュージックに、ヒューストン氏はこう語る。「結局、私たちの成功は、私たちのものではなく、全て神のものなのです。神を取り去るなら、後には何も残りません」
監督は、米国の著名ラッパー、ジェイ・Zのドキュメンタリー映画「Fade to Black」の監督を務めたマイケル・ジョン・ウォーレン。「Hillsong - Let Hope Rise」は、ヒルソングが歩んできたこれまでの道のりに観客たちを連れ込んでゆくはずだ。その旅は、シドニー郊外の小さな教会から始まり、毎週日曜日に世界中で5千万人以上に歌われる賛美を送り出す、現在の国際的なミニストリーへと至る。ヒルソングの賛美は世界中で広く認められており、60の言語に訳されている。また、アルバムの売り上げ枚数は1700万枚を超える。
映画の製作主任でピュア・フリックスの共同設立者であるマイケル・スコット氏は、米クリスチャンポストに次のように語った。「『Hillsong - Let Hope Rise』は、一クリスチャンバンド、あるいは一教会に関する映画以上のものです。それは、本当に劇場での礼拝経験です。ヒルソングのような教会と提携することは、グローバル文化に影響を与えることに全力を傾けている私たちの夢をかなえるものです」
また、プロデューサーのジョナサン・ボック氏は、「定期的に教会の礼拝に出席する人は、ヒルソングの音楽をそらで覚えているでしょう。それがまさに、ヒルソングがどのように影響を与える存在になったかなのです。それでも彼らは、その名声と称賛にもかかわらず、なお他の何万ものワーシップバンドが毎週試みていること、すなわち、音楽を通して神の栄光を表すことを同じく行う、ただの謙遜なワーシップバンドなのです。そのバランスを彼らがどのように取っているかは、魅力的で驚くべき物語です」と語った。
シドニー郊外にある1つの教会から始まったヒルソング教会は今、ロンドン、パリ、サンパウロ、ケープタウン、リオデジャネイロ、フェニックスを含む5大陸の各都市に広がる国際的な教会へと成長した。米国では、ニューヨークとロサンゼルスで急成長を見せ、広く一般に認められている。全世界で合わせると、ヒルソング教会は毎週10万人以上が礼拝に集まることになる。
こうした各地域の教会主導の取り組みに加えて、ヒルソング教会は最近、キリスト教テレビ局TBNで彼らのチャンネルを開設した。また、国際的な組織と提携し、インドのスラム街の子どもたちに食糧と教育を提供したり、アフリカのエイズ患者の家を建てたり、世界中の人身売買の犠牲者たちを救出したりするなど、人道支援にも積極的に取り組んでいる。
ヒューストン氏は声明の中で、「信仰に関係した内容の映画製作会社として米国ナンバーワンのピュア・フリックスが、このプロジェクトにおいて私たちのパートナーであってくれることに興奮しています。私たちが望んでいることは、私たちの音楽と生活の内側を、間近でありのままにご覧いただくことによって、今日の現代世界でイエス様に従うことが何を意味しているかについて、人々が抱いている誤った先入観を打ち砕くことです」と語った。
「Hillsong - Let Hope Rise(希望を起こせ)」は9月16日、全米で劇場公開される予定。
■ 映画「Hillsong - Let Hope Rise(希望を起こせ)」予告編