聖学院大学(埼玉県上尾市)人間福祉学部こども心理学科は、熊本地震で被災した家族や保育士、教師などの支援者に向けた冊子『熊本地震特別編集版 子どもの心にそっと寄り添う―被災地の子どものケア―』を6月15日に発行した。
同学科は、東日本大震災をきっかけに、子どもの心のケアができる人材の育成を考え、2012年4月に設立され、今年3月に第1期生が卒業した。4月に発生した熊本地震で被災した子どもたちの心のケアを考え、同冊子を緊急発行した。
同冊子は、東日本大震災の発生11カ月後に第1集が作られ、今年1月には第5集『子どもの成長と見えてきた課題』を発行した。発行当初から被災した地域の学校や公共施設を中心に無料配布を行ってきた。今回の特別編集版は、第1集を熊本版に編集し直したもの。
執筆は、聖学院理事長・院長の阿久戸光晴氏、同大こども心理学科長の和田雅史氏、同学科准教授の村上純子氏が担当している。子どもを支える親自身の心のケア、絵本の読み聞かせに関する記事のほか、巻末には「子どもに関する支援活動に取り組む団体リスト」「電話による心の相談窓口」を掲載し、熊本地震の被災者支援を行う団体を紹介している。
同大では、東日本大震災の経験を踏まえ、これまで同様、被災地の幼稚園、保育園、小学校のほか、役所、ボランティアセンターに無料配布する。また希望する団体・個人にも配布する。
申し込みは、氏名、送付先住所、電話、目的、部数を記載の上、メール([email protected])またはFAX(048・725・6891)で。