生放送中のラジオ番組で、出演していた女性タレントを蹴ったり、殴ったりしてけがを負わせたとして、タレントの宮地佑紀生(本名・由紀男)容疑者(67)=名古屋市瑞穂区=が30日、傷害容疑で逮捕された。宮地容疑者は容疑を認めている。産経新聞などが伝えた。
同紙によると、宮地容疑者は27日午後2時55分ごろ、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組「宮地佑紀生の聞いてみや~ち」の生放送中に、共演していた女性タレントの左脚を数回蹴った上、放送用マイクで女性の唇を殴った疑いが持たれている。放送は、名古屋市東区東桜1丁目にある東海ラジオのスタジオで行われていた。
朝日新聞によると、宮地容疑者から暴行を受けたのは、タレントの神野三枝さん(50)。神野さんは、約10日間のけがを負った。時事通信によると、神野さんは「威圧的な態度を取られたことはあったが、暴力は初めてだった」と話しているという。
「宮地佑紀生の聞いてみや~ち」は、1997年から19年にわたって続く東海ラジオの人気生放送番組。朝日新聞によると、事件翌日の28日以降は、代理のアナウンサーが出演していたが、29日で放送打ち切りを決めたという。
宮地容疑者は、名古屋圏で活躍するタレント。2007年にはアルバムもリリースしており、自叙伝『宮地佑紀生の天国と地獄~名古屋で30年間しゃべり続けた男が初めて明かす~』も出している。