キリスト教人道支援団体「サマリタンズ・パース」(フランクリン・グラハム総裁)が展開する「オペレーション・クリスマス・チャイルド」(OCC)は、戦争や飢餓、貧困に直面する地域などでたくましく生きる世界中の子どもたちに、シューボックス(靴箱)いっぱいに詰まった贈り物を届け、伝道につなげるプロジェクトだ。昨年のクリスマスには、前年を上回る1100万箱以上が世界中から集められ、100カ国以上の国の子どもたちに配布された。日本からは、1万1478箱がフィリピンへと贈られた。
靴箱が集められるのは、毎年11月。今年も昨年同様、日本で集荷された靴箱はフィリピンの子どもたちへ贈られる。今年も、あるいは今年からOCCに参加しよう、と計画していても、集荷期間はまだ先のこと・・・と思っている人が多いのではないだろうか。そんな人に向けて、日本のOCCプログラムマネージャーであるローレンス綾子さんは、「フィリピンは暑い国なので、夏アイテムが大活躍する国です。集荷は11月ですが、夏休みが終わって、街がハロウィンカラーに包まれる前に靴箱の準備を始めてみませんか?」と呼び掛けている。
「子どもたちに神様の愛を届けたい!」と、思いを一つにして家族や教会のメンバーで集まり、楽しい時間を過ごしながら靴箱にプレゼントを詰める「パッキングパーティー」というイベントも、OCCでは提案している。夏のアイテムを利用して、バーベキュー&パッキングパーティー、夏季キャンプ&パッキングパーティー、プールとアイスクリーム&パッキングパーティー、など夏のイベントを企画してみてはどうだろうか。1人でも多くの子どもに靴箱を贈れるよう、第1弾を夏に、第2弾を秋に企画するのもいい。
具体的にどんなプレゼントを詰めればいいのか、どうやって靴箱を作ればいいのか分からない人は、リナとケイがかわいらしくチュートリアルしてくれる「シューボックスの作り方」という動画を参考にしてほしい。
■ シューボックスの作り方
1993年から続いているOCCだが、靴箱は2度と同じ子どもには配布されない。厳しい環境に置かれている子どもにとって、OCCの靴箱は、生まれて初めてのプレゼントであることが多く、愛情込めて詰められた箱は、子どもたちの心を開き、福音を知る機会の扉を開いていく。
毎年、日本中から送られてくる靴箱を集荷している綾子さんは、「靴箱の素晴らしいところは、一つ一つが違うこと。それぞれの思いが詰まった箱が、それを一番喜んでくれる子どもの元に届くようにと、いつも祈りながらコンテナを送り出しています」と話す。
「例えば、熱帯雨林のアフリカで1人の男の子が分厚いミトンを受け取りました。そのお父さんはなんとパン屋さんで、暑い鉄板をつかむのに最高のプレゼントだったそうです。メキシコでは、米国に移住して連絡先が分からなくなっていた叔父が詰めた箱を、14歳の姪の女の子がちょうど受け取り、涙を流しながら神様の超自然的な介入を感謝したそうです」
今年の靴箱の受付期間は11月15日から19日まで。詳細は、サマリタンズ・パース(ウェブサイト、メール:[email protected]、電話:080・3304・0861)まで。