名古屋市中川区のアパートで21日午後、住人の男性2人が死亡しているのが見つかった。1人はアパートの一室で血を流して倒れており、別の1人はアパートの外階段で首をつって死んでいた。警察は、首をつって死んでいた男性が、もう1人の男性を殺害し、その後自殺したものとみて調べを進めている。朝日新聞などが伝えた。
同紙や中日新聞によると、事件があったのは中川区南八熊町の「川瀬アパート」。弁当の配達業者が21日午後3時35分ごろ、外階段でロープを掛け首をつって死んでいる60代くらいの男性を見つけ、通報した。
アパートの一室で血を流して亡くなっていたのは、職業不詳の堀口明さん(74)で、外階段近くには、堀口さんを刺したとみられる血の付いた包丁が落ちていたという。名古屋テレビによると、堀口さんはあおむけの状態で倒れていた。
中日新聞が大家の話として伝えたところによると、川瀬アパートは木造2階建てで、2階には部屋が5つあり、堀口さんは一番西側の部屋に住んでいた。首をつった男性は空き部屋1つを挟んだ中央付近の部屋に住んでおり、堀内さんはもう1人の住人である女性が住む一番東側の部屋で見つかったという。
女性は事件当時、外出しており施錠はしていなかった。警察は、2人が争っている間に、堀口さんが女性の部屋に逃げ込んだ可能性があるとみて調べている。2人は知人同士だったという。