南部バプテスト連盟デラニー・バプテスト教会は、銃乱射事件のあったゲイナイトクラブ「パルス」の徒歩圏内にあり、地域の大勢の人々と共に犠牲者とその家族の援助をしている。
同教会のトロイ・ピープルズ牧師は、ナイトクラブから約2街区離れた牧師館に住んでいるが、米クリスチャンポストにこう語った。「私は12日の午前5時ごろ、上空を飛ぶヘリコプターの音を聞いた。最初、オーランド地域医療センターからの医療ヘリだと思ったが、すぐに地域ニュースの報道を通して詳しいことを知った」
ピープルズ氏によれば、同教会の1900人の会衆は日曜日の礼拝を「犠牲者の家族のため、警察と救急隊員のための祈りをもって」始めた。ピープルズ氏は、教会の働きの焦点が、傷ついている人たちにイエス・キリストを通しての神の愛を分かち合うことにあると強調した。
「輸血のために血が必要だということが礼拝でアナウンスされ、私たちは教会員に献血を勧めたが、多くの者たちがその呼び掛けに応えた。私たちはこの悲劇によって衝撃を受けたさまざまなグループに仕えることができる方法を探っている」とピープルズ氏は説明した。
「正直、私たちは少し圧倒されている! 私たちは多くの必要が今あること、これからもあるだろうことを知っている。そして私たちはそれらの必要の幾らかでもどうすれば一番良く満たすことができるか、主の導きを求めて祈っている」
ピープルズ氏はまた、現在分かる限りでは、教会員の家族の誰も、直接この銃撃事件に巻き込まれてはいないと語った。「それにもかかわらず、私たちの心は、この痛ましい状況によって傷つき混乱している犠牲者の家族と共にある」
オマル・マティーン容疑者(29)は、ナイトクラブにアサルトライフル銃と拳銃、狩猟用ナイフを持ち込んだ。銃撃戦で警察官に撃ち殺されるまでに、マティーン容疑者は49人を殺害した。この大量殺戮は、32人を殺害した2007年のバージニア工科大学での銃乱射事件を超えた。
この事件は、性的少数者を狙った「ヘイト行為」としてだけではなく、マティーン容疑者が事件の数分前に過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓ったことから、「テロ行為」と分類されている。