5年にわたる修復工事を終え、先月21日に竣工式が行われた同志社のシンボルであるクラーク記念館(旧神学館)の歴史を振り返り、関連する様々な物品を展示する企画展「よみがえる クラーク記念館」が4月1日から、同大今出川キャンパスのハリス理化学館で始まる。7月末まで。
企画展では、国の重要文化財にも指定されている当時の設計図をはじめ、建築時に使用された鉄道レール、レンガなどが展示される。
同じく国の重要文化財に指定されている同館は、同志社の創設者・新島襄が逝去した翌年に米国のB.W.クラーク夫妻が1万ドルの寄付を申し出て、1893年に神学館として竣工した。以来、「同志社のシンボル」として同志社と共にその歴史を刻んできた。今回行われた修復工事では、塔屋の屋根を鉄板ぶきにし、屋根窓や尖塔形の棟飾りなどを復元。なかでも、2階にあった2教室を元の講堂に復元し、同志社チャペル、神学館チャペルと並ぶ同志社3つ目のチャペルとして「クラーク・チャペル」が誕生した。
企画展は4月1日から7月31日まで。平日は午前10時から午後5時まで。土日は午後4時まで。祝日及び4月29日から5月6日までは閉室。会場は、京都市上京区の同大今出川キャンパス・ハリス理化学館2階の「Neesima Room」。入場無料。問い合わせは、同志社社史資料センター(電話:075・251・3042、FAX:075・251・3055)まで。