札幌市南区川沿の民家で5日午後3時15分ごろ、一部がミイラ化した遺体が見つかった。遺体は、この家に住む女性(64)とみられており、死後数週間以上たっていたという。共同通信などが伝えた。
同通信によると、民家では女性といずれも70代の兄、妹の計3人が暮らしていた。遺体に目立った外傷はなく、警察は死体遺棄事件の可能性もあるとみているが、兄と姉の説明にあいまいな点があり、慎重に調べを進めている。毎日新聞によると、2人には知的障がいがあるという。
民家を訪れた大家からの通報で警察が駆け付けたが、玄関が施錠されていたため、警察は窓から住宅内に入った。遺体は民家1階の居間で横たわった状態であったという。日刊スポーツ紙によると、遺体は布団の上にあり、掛け布団がかぶせられた状態だった。
大家との家賃のやり取りは女性が行っており、4月以降連絡が取れなくなったため、大家が5日、110番通報。女性は昨年秋ごろ、足を悪くしたとして、家賃の支払いを銀行振込ではなく、集金で支払うよう依頼していたという。