関東学院大学(横浜市)は21日、ベトナム国家大学ハノイ工科大学などとの学術交流協定を締結したことを発表した。
関東学院大学と学術交流協定を締結したのは、ベトナム国家大学ハノイ工科大学の他に、貿易大学、ベトナム国家大学ハノイ外国語大学、国立土木大学、ハノイ建築大学、タイグェン大学の6校。12日から15日まで関東学院大学の規矩大義(きく・ひろよし)学長ら関係者がベトナムを訪問し、それぞれの大学において調印式を行った。今回の協定締結を受けて、留学生の受け入れや送り出しに留まらず、学術研究の分野においても積極的な交流を進めていくという。
今回協定を締結した各校は、関東学院大学が研究や産官学連携で世界的成果を上げ続けている表面工学分野の技術など、理工学系の研究力を特に評価しており、大学院工学研究科における、次世代の東南アジアをリードする技術者や研究者の育成に期待を寄せている。また、総合大学としての多様性にも期待を寄せており、関東学院大学は、人文科学、社会科学の分野でも大学院生を中心とした留学生の受け入れを推進する方針だ。
関東学院大学は4月、貿易大学のキャンパス内にあるVJCC(ベトナム日本人材協力センター)にベトナム事務所を開設した。今後は、このオフィスを拠点に、ベトナムでの情報発信や留学生の受け入れ、学術研究教育交流、社会連携などを推進していく。
学術交流を結んだベトナムの大学が高く評価する関東学院大学材料・表面工学研究所における表面工学の研究成果は、文部科学省の「平成24年度大学等における産学連携等実施状況調査」の特許権実施等収入において、全国の私大3位となっている。